

事業企画部の仕事は、今はまだエフコープが手がけていない事業を開発すること。過去の例でいうと、再生可能エネルギーの開発に取り組んだり、行政から子育て支援事業を受託したり。他にも農業生産やしょうがい者福祉事業など、さまざまな分野が対象です。現在エフコープでは『2030年ビジョン』と並行して福祉分野のアクションプランが進行しており、それに沿って業務を進める形です。モチベーションはやっぱり「地域のくらしのため」になるかどうか。組合員からすると新規事業は前例がなく不安なんですよね。しっかり説明する必要があります。
2017年、学童保育の運営事業の開発を始めたときのことです。当初はエフコープ独自で学童をつくることも検討したのですが頓挫。しかし、育児をする身として、学齢期に放課後をどう過ごすかがとても大事という実感がありました。そんな折、行政の公募があり応募。無事選定されたのですが、その後の準備期間は3カ月のみ。その分野では普通の日程かもしれないのですが、当時ノウハウも乏しかったので…。組織内のいろいろな部署の協力を得て必死に準備しましたね。無事に運営を開始できたことは感慨深いです。
メンバーとのコミュニケーションでしょうか。というのもエフコープの業務上、支所や店舗などで組合員向けのおすすめはあるのですが、対行政や企業といった他団体とのやりとりは経験が多くなく、悩みも多いんですね。その不安解消のためにも会話するようにしています。また、事業開発の仕事はとりわけ業務幅が広いため、進捗確認もよくしますね。あとはみんなの意見を聞くこと。例えば未来の話をする際などは「あなた自身は何がしたい?」というのは必ず聞いています。
男女問わず働きながら子育てする時代になり、限られた時間の中でいかに生活の質を落とさない商品やサービスを提供できるか。今はこれを考えています。学童の運営もその一環ですね。現在、エフコープの組合員は50~60代の方々が多いですが、今の子育て世代とは環境が違うと思うんです。そういうことに敏感になっていければな、と。まだ改善の余地はありますが「子ども向けプログラミング教室」も手がけているんです。こんな風に若い人たちにも、もっと必要とされるエフコープをめざしていきたいと思います。